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カオール

黒ワインの町

カオールもトゥルーズから鉄道で1時間あまりのところにある。ガロンヌ川の支流のロット川の沿岸の街だ。ローマ時代からあった街で、当時の浴場の門が残っている。ローマ人がいたところには、いたるところに浴場跡がある。ローマ人はよほど風呂好きだったようだ。

カオールは黒ワインで有名だ。黒ワインと言っても、真っ黒ではなく、黒っぽい赤ワインである。街の酒屋にはたくさん黒ワインのボトルが並んでいたが、買うと持って帰るのが大変なので止めた。何もここで買わなくても、日本でも買えるだろう。

最近家の近くのスーパーマーケットでカオールの黒ワインを1,000円とちょっとで売っていたので、買って飲んでみた。普段赤ワインはあまり飲まないのだが、飲みやすくてすっかり気に入り、その後も何回も買っている。マルベックというこの地方特有のブドウを主に使っているのが特長だ。

ヴァラントレ橋

カオールはロット川がU字型に湾曲したところにあり、三方を川で囲まれている。川を自然の濠として利用したのだ。前に行ったスペインのトレドも同じだった。この方が城壁を築くより安上がりだったのだろう。

この川にヴァラントレ橋という、石造の橋が架かっている。14世紀に70年かけて建設されたという。両岸と川の中央の3箇所に堅牢な塔がある。川を濠として使っていたので、橋の防衛には特に力を入れたのだろう。珍しい形状なのでスケッチしておいた。

 

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