home > 海外ところどころ > イタリアの旅 >

フェラーラ

月曜日は駄目よ!

ボローニャのあと、フェラーラで再度途中下車した。ここはルネサンス期にエステ家が治めていたところである。

塩野七生さんの小説に「ルネサンスの女たち」というのがある。

この小説が取り上げているイザベッラ・デステはこのエステ家の出身で、マントヴァのゴンザーガ家に嫁ぎ、夫がヴェネツィア軍の捕虜になったとき一人で国を守ったという。

またその妹のベアトリーチェはミラノのスフォルツァ家に嫁いでいる。

同じく小説に取り上げられているルクレツィア・ボルジアは、チェーザレ・ボルジアの妹で、3度目の政略結婚でエステ家に嫁がされたという。

要するにフェラーラのエステ家はルネサンス期に、政略結婚を含めて、他国と権謀術数を極めた覇権争いをした国のひとつなのだ。ferrara.jpg (22197 バイト)

ここではエステ家の城を見たいと思っていたが、あいにく月曜は休館日で見られなかった。城だけでなく宮殿も美術館も全部休みで入れなかった。

「月曜日は駄目よ!」である。

 

足裏マッサージに最適

建物の中に入れないので、外から見て歩いた。

エステ家の城は濠で囲まれている。これは日本ではごく普通だが、ヨーロッパでは珍しい。ヨーロッパでは、町のまわりには城壁や濠があるが、王や領主の屋敷のまわりには何もないのが普通だ。パリ、ウィーン、ミラノ、フィレンツェみんなそうだ。

ガイドブックによると、このような濠を作ったのは、この城が建てられた14世紀に、重税に苦しんだ住民が反乱を起こしたためだという。エステ家は他国からフェラーラを守ると同時に、自国の住民からも自分の屋敷を守る必要があったようだ。

フェラーラには古い街並みがよく残っていた。建物だけでなく道路も昔からの狭い石畳の道がそこらじゅうにあった。

ディアマンティ宮から城へ向かう道は、丸い石が一面に敷き詰められていた。車で通るときはさぞ乗り心地が悪いだろう。歩いても歩きづらいが、歩くついでに足裏マッサージができるので、健康にはいいかも知れない。

 

次へ           Copyright (C) 2001, Toshinori Sakai, All rights reserved