home > 海外ところどころ > イタリアの旅 >

ボローニャ

もうひとつの斜塔

フィレンツェからヴェネツィアに鉄道で移動した日には、ボローニャとフェラーラで途中下車して町を見た。

ボローニャでは、駅から町の中心地までインディペンデンツァという大通りを歩いたが、通りの両側には大きいビルが建ち並び、活気に満ちていた。人口は約40万人というからイタリアでは大都会だ。

町の中心の近くに斜塔があった。斜塔はピサだけかと思ったらここにもあるのだ。ただピサの斜塔は水平面が円形だが、ここのものは正方形である。両方とも12〜13世紀頃の建築らしく、その頃のイタリアの建築技術の限界を示しているのだろうか? ピサと違いここのものは傾きが少ないのか、補強工事などはしてないようだった。

 

バッグとドライ・トマト

娘にフルラというブランドのバッグの買物を頼まれていたのだが、ローマの店では品切れだった。何せ娘の注文はブランド、大きさ、形、色とも指定なので、頭は使わなくて済むが、捜すのが一苦労だ。もっともこれはもっぱら女房の仕事なのだが、店屋まで連れて行くのと通訳の仕事は私に降りかかってくる。

ボローニャの街を歩いていたらフルラの店があったので入ってみた。ローマでもなかったものがこんなところにあるとは思わなかったが、ショーウィンドーの似たような品物を二つ指して、

「この形で、この色」

と言うと、意外にも奥から出してきた。

今回はディジタルカメラを持ち歩いていたが、持っていた3枚のスマートメディアを使い切ってしまっていた。もう1枚買おうと、大きい電気屋かカメラ屋がないか捜しながら歩いた。

大きな電気屋があったので入って聞くと、そこに品物があった。ただアメリカの製品だったのでカメラとの相性を心配すると、包装を開いて試させてくれた。写してみると問題はなかった。スマートメディアの互換性は全世界で問題がないようになっているのだろうか? この店の女性は英語ができたので助かった。

さすがに大都会だけあってボローニャには何でもあると思った。

ボローニャではもうひとつ買物をした。

イタリアの食材を何種類か買う予定をしていたが、その中にドライ・トマトがあった。街角に小さな食料品店があったので、こんなところで売っていそうだと思ったが、ドライ・トマトをイタリア語で何というのか知らない。それどころか私は見たこともなく、ドライ・トマトという言葉が正式な英語かどうかも知らない。

試しにイタリア語で、

「乾いたトマト(pomodoro secco)?」

と言ってみると、トマトを日干しにてからからにしたものを見せてくれた。女房がこれでいいと言うので、それを買った。

先日娘が料理してくれたが、ニンニクを混ぜてペースト状にしたものがうまかった。

食材としては、この他に、フィレンツェでポルチーニというきのこを買い、ヴェネツィアではオリーブオイルとパスタを買った。


次へ           Copyright (C) 2001, Toshinori Sakai, All rights reserved