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フォンテンヌブロー・・・日曜はダメよ
ルイ16世が建てたヴェルサイユ宮殿には前に行ったが、それより前にフランソア1世が建てたフォンテンヌブロー宮殿には行ったことがなかったので、今回行くことにした。ミレーなどの画家が住んでいたバルビゾンも近いのでついでに行ってみたい。
フォンテンヌブローはパリのリヨン駅から40分ぐらいで行ける。パリの通勤圏内だ。駅と宮殿の途中には立派な住宅街がある。パリに通勤してなくても、週末を静かなところで過ごしたい人もいるのだろう。
宮殿を見終わって、タクシーでバルビゾンに行こうと思った。フォンテンヌブローから10km程度で、ミレー、テオドール・ルソー、コローなどが絵を描いた有名な場所で、ミレーのアトリエも見られるという。
宮殿の前に案内所があったので、タクシーを呼んでくれるように頼んだ。そこの若い女性は親切で、たまたま他に客がいなかったこともあって、片っ端からいろんなところに電話してくれたが、結局「今日は日曜でどこも営業してません」とのこと。このへんのタクシーはみんな個人営業で、休日には働かないらしい。フランス人にとっては、働くことは休日に遊ぶためなのだ。サルコジ大統領が、「フランス人はもっと働け!」と言うのが分かる気がした。
時間も十分になく、他の交通手段も分からないので、バルビゾン行きはあきらめ、駅に戻るバスを途中下車して、フォンテンヌブローの通りを1枚描いた。
(完)2012年9月10日